財団設立の思い
わが国が内外に抱える様々な課題が、複雑で難しいものになっているなか 、日々私たちの耳に入る情報は、少々先鋭になりすぎたり、バランスを欠いたりしているように思われます。政治や行政を問わず、公共政策の立案・提供を担う人々には国・地方ともに疲労感が濃く、経済を支えてきた企業群でも将来への不透明感、閉塞感が強まっています。また、インターネットや様々な情報機器の発達により、個人が様々な情報を発信できる時代となり、報道の目指すべき方向やあり方にも混迷の感があります。若い方々は、一方で、現状打破のための前向きさを伺わせながら、他方で、諦観と強いストレスを感じさせる場面も少なくありません。
こうした中、私どもが国家や社会を直接的に変革するような力は微小ではあります。しかし、様々な問題に懸命に立ち向かう人々を応援し、こうした方々への後押しになるような活動を行っていきたい思い、この財団を設立致しました。
この財団は多様性と行動を原則に据えて、様々な方々に集って頂きたいと考えております。私たち自身が、組織として、特定の思想や理論を主張するということではありません。基本は、ここに集まる皆さまの考え方であり、行動です。財団としては、こうした方々の状況打開と課題解決のための行動を応援し、様々な調査や実証や広報支援を行い物事の本質を捉えるために歴史や先人の著作や文化作品にも学ぶ。言ってみれば、「シニカルに構えて賢そうなことをつぶやくのではなく、本気で、現状よをより良いものにするために活動し、また、活動する方々の応援団」でありたいと考えています。
まだ財団が立ち上がって1カ月強ですが、今後、様々なフィールドでの活動を開始・拡大しインターネットを含む様々な媒体での発信も行っていきたいと感がえております。プロジェクトはオープンなもの、セミオープンなもの、クローズドなものなど多様な形で実施していきますが、できるだけ皆様に活動の状況と概要をお知らせし、ともに考え、ともに行動していきたいと考えております。
なにとぞ「創発プラットフォーム」をよろしくお願いいたします。